はじめに
こんにちは、RevCommでエンジニアをしている加藤と申します。先日AWS Unicorn Day Tokyo 2025に参加してきました!今回はその中で特に印象に残ったセッションをお話ししたいと思います!
会場の様子/全体の雰囲気
会場は原宿駅からほど近い東郷記念館というところでした。オフィスは渋谷にあるので朝早めにオフィスで仕事をしてから会場まで歩くことにしました。暑かったですが、青山通りを抜けて行く感じは気持ちが良かったです。


今年は AWS Summit Tokyo(幕張メッセ)や Google Cloud のイベント(Google 渋谷オフィス)にも参加しましたが、今回の会場である東郷記念館はまた違った印象でした。結婚式場としても使われるだけあって華やかで、池には鮮やかな鯉が泳ぎ、外国人観光客が写真を撮る姿も多く見られました。ちょっとした観光地のような雰囲気の中でのイベントでした。
参加セッション & 学び
今回は参加セッションの中でも特に印象的だった3つについてご紹介します。
1. “AIエージェント時代の創業” — コネクシー株式会社

設立わずか2025年2月のコネクシー社による、「エージェントネイティブ」な開発体制の構築事例が紹介されました。特に意識されていたのは「モバイルから誰でも開発できること」のようです。エンジニアだけでなく CEO も Slack 経由で Devin にメッセージを送り、PR まで作ってもらっているそうです。
面白かったのは、Devin への指示がどんどん短くなっていったという話です。最初は「XX という機能を作りたいです。ヘッダーは YY に配置して、ボタンは ZZ に……」と詳細に指示していたのが、日が経つにつれ「XX を追加してください」といったシンプルな命令になっていったそうです。 人間の側がAI が文脈(コンテキスト)を理解していると自然に感じてしまう心理的変化が興味深く、コンテキストを確実に伝えるためにはDevin AI の Knowledge や Playbook の機能をきちんと整備する必要があると感じました。
2. “ID 管理基盤内製化の意思決定” — 株式会社カミナシ

一般的には IDaaS が選ばれるケースが多い中、カミナシ社はあえて ID 管理基盤の内製を選んだそうです。直前のセッション「自社ブランドの共通 ID・シングルサインオンの設計と実装 - Amazon Cognito 設計パターン -」で Cognito の全体像を紹介した後に、「Cognito を使わない」という選択が語られたのが印象的でした。AWS的にはCognitoを使わなくてもAWSの別サービスを使っているからアリなんでしょうね。
もちろん内製には RFC 準拠の開発やドメイン知識が求められ、難易度は高いものの、今回の意思決定では「役員の迅速なトップダウン判断」が大きなポイントになったそうです。ID 基盤の移行は数年単位の大規模プロジェクトになることも多いため、将来的なプロダクトビジョンに基づく判断が有効だったのだと思います。
3. “AI エージェントとはそもそも何か? - 技術背景から Amazon Bedrock AgentCore での実装まで -” — AWS Japan
最後に聴講したのは、AWS が提供する Agent 構築環境に関するセッションでした。Agent構築においてAWSが重視しているのは「差別化に繋がらない重労働(Undifferentiated Heavy Lifting)」のようです。後で調べましたが、これはAWSではよく出る言葉で「サーバーのラッキング、積み上げ、電力供給などのデータセンターの手間のかかる運用作業」がWell-Architected フレームワークに書いてありました。この考え方は、AWS Lambdaにも引き継がれ、そして現在は、エージェントの構築にもこの考え方が活かされているようです。
特に認証、ブラウザ利用、メモリ保存といったどのエージェントでも必須になるような機能をAWS側で提供してくれることは非常にありがたいなと思いました。
まとめ
AWS Unicorn Day Tokyo2025に参加してきました。技術的な話だけでなく、事業戦略や意思決定の考え方まで踏み込んだイベントでした。 やはりAWSはエージェントという新しい機能をどうAWSで実行するかという内容を含んでいました。スタートアップに参加しやすいようなシステム作り、コミュニティづくりを目指しているように感じました。
私も業務でStrand AgentsやBedrock AgentCoreを触ったりしています。今回得られた知見を活かし、自社プロダクトにどのように適用できるかをさらに検討していきたいと思います!