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DjangoCongress JP 2022 登壇・参加レポート

サーバーサイドエンジニアの小島孝弘です。今回は 2022 年 11 月 12 日(土)に行われた、DjangoCongress JP 2022 への登壇・参加レポートをお送りします。

manage.py 深堀り

弊社からは 1 名、サーバーサイドエンジニアの松土慎太郎が登壇しました。以下、DjangoCongress JP の公式サイトより引用します。

Django 管理コマンド manage.py を深掘り
SHINTARO Matsudo

manage.py は Django プロジェクトに欠かせない、様々な操作を行うためのコマンドラインユーティリティです。
本発表では、manage.py の内部実装を追いかけていき、どのようなことが行われているか見ていきます。
また、デフォルトコマンド (check, migrate, runserver, shell, testなど) の解説や、カスタムコマンドを非同期処理やバッチ処理で使用する事例を紹介します。
みなさんのハッピーDjango開発ライフの一助になれば幸いです。

docs.google.com

登壇では、manage.py の実装を追いかけることに始まり、Django 4 系で新しく登場するコマンドや機能の紹介、カスタムコマンドの弊社での利用例の紹介をしました。

登壇の様子

以下、登壇した松土からのコメントです。


今回、外部登壇を初めて経験させていただきました。

まずサポート、アドバイスしてくださった同僚たちに感謝したいです。当日も応援に来てくれて心強かったです。

登壇するからには、聞いてくれる人に一つでも新しい情報や気づきを持ち帰ってもらいたく、できるかぎり考え、調べ、準備しました。

また、RevCommでは、TechTalkという社内勉強会を毎週開催しており、事前にそこで発表したことによって、登壇に向けての課題を洗い出すことができました。その準備のおかげで、当日は良い発表ができたと思います。

しかし発表をしたこと以上に、みなさんの反応から得られたことがたくさんあったと感じています。聞いてくれた方、質問をしてくれた方、Twitterで反応してくれた方、ヒント・アドバイスを下さった方、多くの方から学ぶことができました。

協力してくださった方々に報いるために、また来年も登壇を目指してさらに良い準備をしていきたいと思います。

最後にこの場を用意してくださったスポンサー、スタッフの皆様に改めて感謝をお伝えしたいです。ありがとうございました。とても楽しかったです!

講演ピックアップ

筆者の小島が聞いたトークをいくつかピックアップしてご紹介します。

Django 4.1 での Asynchronous

speakerdeck.com

Junya Fukuda さんのトークで、Django 4.1 での非同期対応の内容と、なぜそのような実装になったのかの背景を解説でした。

4.1 での非同期対応は公式ドキュメントに以下のように書かれています。

Note that, at this stage, the underlying database operations remain synchronous (拙訳: この段階では、基礎のデータベース操作は同期処理のままであることに注意してください)

この注意を読んで僕自身も「結局、非同期対応したの?してないの?」と混乱していました。それが今回の Fukuda さんの発表を聞いて整理されて感激しました。

日経電子版でのDjango活用事例紹介

speakerdeck.com

7 年間(!)もの Django での開発実績があるという日経新聞社さんの発表でした。

長い年月を経ているからこその依存関係管理や Lint などのツールの変遷、研修での工夫、社内での運用から得た Tips 集など、現場ならではの知見が豊富でした。

Tips 集の中には負荷を下げる工夫やアクセスが集中したときの対処など、運用課題に関するものが多く含まれていました。

特に HTTPS のコネクションを使い回すことで CPU の利用率を下げたという話題があり、複数のサービスにアクセスする MiiTel でもこの対策は使えそうだと感じました。早速、対応を検討しようと思っています。

終わりに

今回、個人的にも久しぶりのオフラインの技術イベントに参加しました。その場でトークを聞き、休憩時間や廊下での雑談も含め、とても密度の濃い時間を過ごしました。発表者の方に直接質問をしたり、感謝を伝えたりできて、ひとりの参加者としてとても嬉しかったです。

知らなかったライブラリや機能、各社での実践例や運用例などたくさん伺うことができて本当によかったです。

主催、運営スタッフ、スポンサー・会場提供をしてくださった日経新聞社の方々、そして参加者のみなさん。本当にありがとうございました。

RevComm では、今後も Python や Django のコミュニティへの発信に力を入れていきます。また、一緒に盛り上げていける仲間も募集しています。もし興味がありましたら、ぜひ以下の採用サイトをご覧ください。

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