自己紹介
MiiTel Live と MiiTel for Zoom のプロジェクトマネージャーをしている持田と申します。
プロダクトの実装を行いつつ、メンバーが活躍できる環境を整える仕事をしています。
今年の目標は猫背を治すことです。よろしくお願いします。
今回はタイトルの通り音響構成についてのお話なので、ご興味あれば是非最後まで読んでいってください。
オフサイトミーティングの開催
RevComm は創業当時からフルリモート・フルフレックスを導入しておりますが、対面のコミュニケーションも軽視していない会社です。 (好きな時に出社していいように渋谷にオフィスがあります)
時には対面で社員と顔を合わせて話すことで、より強いチームになっていけると信じています。
そこで、お互いの事をよく知り、働きやすく、ポテンシャルを最大化できるチームにするためにオフサイトでのミーティングの実施をすることになりました。
しかし、必ずしも全員同じ場所に集まれるかというと、海外や国内の遠方で働いてるメンバーもいるため、オフサイトとオンサイトの混合した参加者を許容することが求められました。
そのオフサイトミーティングの運営において、音響・映像の配信を担当することになり、「これは他社でも使える汎用的な構成と運用を考えることができたのではないか」と思い、記事にしました。
前置き
以降のセクションで構成やセットアップに必要な予備知識を記載しますが、後述する構成を決める際に念頭にあった課題は、
「オフサイト/オンサイトメンバーが分け隔てなくコミュニケーションを取れる環境を作る」ということでした。
というのも、今まで経験したオフサイト/オンサイトのメンバーが入り混じる MTG では、リモートで参加しているメンバーとしては、音がよく聞こえなかったり、顔が見れないことにより置いてけぼりになった経験がありました。
この問題を解決したい!という個人的な思いもあり、モチベーションが高い状態で準備を進めることができました。
なお、リハーサルでは期待通りに機能したものの、結局緊急事態宣言で開催には至らなかったことを前もってお伝えさせていただきます😭
予備知識
ミキサーやアンプについて全く知らない場合は入門書を読んでおくことをお勧めします。
自分の場合は、準備のため下記の PA の本を読み、ミキサーやアンプについて軽く理解しました。
忙しくて本を読む暇がない人向けのサマリー (知っておけばいいところだけ超簡単に書いてます)
- ミキサーで、複数の入力をまとめたり、分けて出力することができる
- ミキサーで、特定の周波数を絞ることでハウリングを低減させることができる
また、実際に使うミキサーの仕様書を読んでおきましょう。
実際にミキサーを見てテンパると多くの時間の損失につながるので、目を瞑っても対象のミキサーが浮かんでくるまで仕様書を読んだら ok です。
自分の場合は、上記に加えてレンタル業者からマイクとミキサーをレンタルして自宅で検証しました。
当日は多くの関係者が集まると思うので、その人たちの1分1秒のコストを考えると、やっておいて損は無いのではないでしょうか。
実際の構成
配置図
構成図
この構成で実現できること
上記の構成にすることで、全ての参加者が、必要な情報を見聞きすることができます。
なお、もし聴衆 (現地) の姿を聴衆 (リモート)に見せてあげたい場合は、PC をさらにもう一台用意してカメラを聴衆 (現地) に向けたものを Zoom に配信してあげれば可能です。
レンタル・購入機器
- 無線マイク
- ミキサー
- アンプ / スピーカー
- ビデオカメラ (購入済)
- プロジェクター / スクリーン
- 各種ケーブル
- ②で、PC からミキサーに繋ぐオーディオケーブル (購入)
- ④で、ミキサーから PC に繋ぐオーディオインターフェース・ケーブル (購入)
- ⑤で、ビデオの映像を PC に入れるHDビデオキャプチャーボード
オペレーション
映像を中継する人と、音声を中継する人で分かれる。
音声を中継する人は、誤ってノイズが入っている人をミュートにする。
音声を中継する人はハウリングしているマイクをミキサーで切断する。(リハーサル時はハウリングしなかった)
登壇者は、自分の PC で Zoom に参加し、資料を投影する。
リハーサルの様子
感想・懸念点
映像・音響機器が正常に動いてくれないと、想定していたコンテンツが実施できないため、大きなプレッシャーを感じていました。普段エンジニアとして仕事をする上で、安心して進めるにはやはり検証を重ねることが重要だと理解し、今回は実践できていたいので、リハーサル当日はある程度の自信を持って参加することができました。
上記の写真の通り、ミキサーには多くの端子があり、初めて使うのであればスムーズに接続できないことも考えられるので、時間には余裕を持っておいたほうが良さそうです。
(TKP 日本橋さんの手厚い協力にも助けられました!)
自分の場合は、自宅での検証が効いたのかスムーズに接続できました。多分 30 分くらいあれば足りました。
なお、音声を中継する PC と、映像を中継する PC はそこそこ熱を持っていたので、スペックには気をつけましょう。今回は、MacBook Pro (13-inch, M1, 2020, 16GB) で実施しました。 Windows でも特に困らないはずです。
それと、登壇/聴衆という形式ならば今回の構成で困りませんが、各グループに分けてチームディスカッション等をする場合は、チーム分け時点で、オンラインとオフラインでチームをまとめるように配慮しておく必要がありますのでご注意ください。